口腔癌とは
舌、歯肉、上あご、頬の粘膜など口腔内(お口の中)にできる癌です。
口腔内にできるため、食べる・飲む・話す・呼吸するなどといった、口腔の機能が大きく妨げられる可能性があります。
口腔癌は癌全体の2%ほどですが、直接生命に関わる重大な疾患です。
舌、歯肉、上あご、頬の粘膜など口腔内(お口の中)にできる癌です。
口腔内にできるため、食べる・飲む・話す・呼吸するなどといった、口腔の機能が大きく妨げられる可能性があります。
口腔癌は癌全体の2%ほどですが、直接生命に関わる重大な疾患です。
初期の口腔癌は強い痛みを伴わないものが多く、口内炎と区別がつかないことがあります。上記の慢性刺激の原因を除去し、口内炎用の薬を使い1~2週間しても口内炎が治らない場合は、注意が必要です。歯肉からの出血や、歯がぐらぐらすることがありますが、これは歯周病との鑑別が必要です。粘膜のただれや赤い斑点、こすってもなかなかとれない白い斑点などにも注意が必要です。しこりや腫れ、舌が動かしづらい、噛みづらい、飲み込みづらい、しびれなどの症状が現れることもあります。
口腔内は鏡などを使って自分で見ることができます。月に一回くらいは、自分の口腔内をチェックすることをおすすめします。そうすれば、万が一口腔癌を発症しても、早期に発見できる可能性がありますので、大切な口腔機能、御自身の命を守る有効な対策の一つになると思います。
少しでも気になる症状があれば早急に、そうでなくとも定期的に、かかりつけや最寄りの歯科医院でのチェックをおすすめします。恥ずかしがったり、必要以上にこわがったり、放置することはしないで下さい。
プロの目で見て明らかに異常であれば癌専門の先生のいる病院を紹介します。早期発見、早期治療が非常に大切です。
日本における口腔癌の年齢的な特徴は、70歳代が一番多く約29%、60歳代が約27%、50歳代が約18%となり、50歳以上で約80%近くを占めます。性別では3:2で男性の方に多くみられます。高齢化社会の日本では今後さらに口腔癌患者が増えると思われます。口腔癌により重度の障害を負ったり、死亡したりしないようにするには、何と言っても早期発見、早期治療が大切だと思われます。そのため群馬県歯科医師会では県民の皆様に口腔内にも癌ができることを知ってもらい、口腔癌検診を普及させるべく群馬大学医学部病院口腔外科の協力も仰ぎ、今後口腔癌対策に力を入れていく次第です。