成人歯科保健啓発事業について
40・50・60・70歳節目検診としての歯周疾患検診の普及啓発としてポスターやパンフレットなど作製しました。
また、この節目検診の普及につながる歯科保健指導者研修会等を実施し、特に「喫煙と歯周疾患」を成人歯科保健のテーマとして取り上げており、歯科から禁煙支援を呼びかけています。県医師会、薬剤師会と禁煙支援医歯薬ネットを構築し毎年禁煙支援県民公開講座を催し、県民の皆さんにそれぞれの立場からタバコの害を訴えております。
産業歯科保健啓発事業について
働き盛りの方々は、忙しくて自分の健康は後回しとなり、40歳後半から急速に歯周疾患で歯を失ってしまいます。
県内事業所には「事業所歯科健診実施」を呼びかける案内文を送付するなどして啓発しています。
また、唾液による歯周病検診を実現し、今後県内事業所への普及を呼びかけていきます。
県歯会員には「産業歯科健診協力医」制度への参加を呼びかけ、協力医育成のための研修会を開催して、事業所歯科健診の制度管理や精度管理を行っています。
また、医療管理委員会と共同して「産業歯科保健推進室」を設け、対外的な窓口となっていますのでご相談ください。
母子歯科保健啓発事業について
母子歯科保健について歯質を強化する方法を含めた総合的なう蝕予防対策を啓発しています。
「元気県ぐんま21」の推進に当たり、その評価目標に示される「フッ化物歯面塗布」や「フッ化物洗口法」の普及啓発を行っています。特に8020運動推進特別事業の一環として「群馬県フッ化物洗口モデル事業」を行い実績を上げています。
24年度より、子どもの口腔機能育成支援事業を立ち上げ、産まれたての赤ちゃんから歯科の関わりが必要なことを啓発しています。
情報発信事業について
歯の衛生週間に際して、上毛新聞に意見広告を掲載しています。
各分野からの啓発原稿を集め、その年度のトピックスを中心に編集して県民の方々へ広く情報提供し歯科保健の啓発を行っています。
さらに各郡市区の歯の衛生週間行事一覧を掲載して情報提供しています。
調査研究事業について
- 永久歯抜歯原因調査(平成5年、15年、22年)
- 成人歯科保健実態調査(平成12年、平成16年、平成23年)
- 60歳代の歯科保健実態調査(平成19年)
以上の事業は8020運動推進特別事業の一環として行いました。
群馬県歯科保健大会について
群馬県歯科医師会の最大のイベントと位置付け、歯科保健について啓発する大きな場と考えています。学校・母子・成人・産業・高齢者・障害者歯科の6分野とイベント会場に分け、それぞれの担当委員会が独自性を持って企画運営して開催し、その中で当委員会は総括的な役割をしています。指導者研修の啓発効果は大きく専門的な分野に携わる方々に喜ばれています。各分野とも著名な先生を講師として招き好評を得ています。今後の保健活動は「連携とネットワーク」がキーワードとなります。
8020運動推進特別事業について
この事業は、厚生労働省(群馬県保健予防課)より委託されて実施しています。県民の方々が8020につながる事業を企画実行しています。
県内外の学会・集会について
県内では、群馬県小児保健学会、群馬県母性衛生学会、元気県ぐんま21推進大会があります。
また、産業歯科保健研修会を開催し、歯科保健指導者研修会は県と共同開催しています。
県外では日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本小児歯科学会関東地方会・JSPPやフォーラム8020などに参加予定し歯科保健に関する情報収集を行っています。
諸組織との連携
地域歯科保健検討会、地区公衆衛生担当者連絡協議会などの協議会で各委員会や郡市区と連携を持って事業を遂行しています。
健康寿命を大きく伸ばしましょう
これからの日本の目標は、健康寿命の延伸です。健康寿命とは、健康で明るく元気に生活する期間、つまり寝たきりや痴呆にならない期間のことです。
そのためには歯の寿命を伸ばすことが大切。20本以上自分の歯がある人は各年代で増えてきています。
今後も8020運動を続けていくことによって、歯の寿命を伸ばし健康寿命を伸ばすことが可能です。
元気ぐんま21(21世紀における県民の健康づくり運動)
群馬県では生活習慣の改善の分野の1つに歯と口の健康を位置づけ、下記のような2010年までの目標指標と目標値を設定し、目標達成に向けた推進事業に取り組んでいます。
歯の喪失の防止
評価指標:80歳で20歯以上持つ人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
21.0% |
30%以上 |
11.5% |
20%以上 |
評価指標:60歳で24歯以上持つ人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
54.5% |
60%以上 |
44.1% |
50%以上 |
評価指標:定期的な歯科健診を受ける人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
7.8% |
30%以上 |
16.4% |
30%以上 |
評価指標:定期的な歯石除去等を受ける人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
7.8% |
30%以上 |
15.9% |
30%以上 |
評価指標:失った歯について入れ歯などによる治療が済んでいる人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
54.5% |
60%以上 |
44.1% |
50%以上 |
幼児期
評価指標:3歳までむし歯のない人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
59.3% |
80%以上 |
59.5% |
80%以上 |
評価指標:3歳までにフッ素化物歯面塗布を受けた人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
42.6% |
70%以上 |
39.6% |
50%以上 |
評価指標:間食として甘味食品・飲料を1日3回以上飲食する人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
20%以上 |
29.9% |
減少 |
学齢期
評価指標:12歳で一人平均むし歯数
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
2.9本 |
1本以下 |
2.9本 |
1本以下 |
評価指標:フッ素化物配合歯磨剤の使用者
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
90%以上 |
45.6% |
90%以上 |
評価指標:フッ素化物洗口を利用している人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
50%以上 |
- |
- |
評価指標:過去1年に個別的歯口清掃指導を受けた人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
30%以上 |
12.8% |
30%以上 |
成人期
評価指標:進行した歯周炎を有する人の割合(40歳)
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
31.2% |
22%以下 |
32.0% |
22%以下※ |
(注)※3割以上減
評価指標:進行した歯周炎を有する人の割合(50歳)
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
40.0% |
30%以下 |
46.9% |
33%以下 |
評価指標:歯間部清掃用具を使用する人の割合(40歳)
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
31.3% |
60%以上 |
19.3% |
50%以上 |
評価指標:歯間部清掃用具を使用する人の割合(50歳)
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
29.4% |
60%以上 |
17.8% |
50%以上 |
評価指標:喫煙と歯周病に関する正しい知識
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
100% |
27.3% |
100% |
高齢期
評価指標:歯周病及び露出した歯根面のむし歯予防のための予防処置を受ける人の割合
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
- |
30%以上 |
- |
- |
評価指標:訪問口腔衛生指導を実施する市町村
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
38市町村 |
78市町村(100%) |
- |
- |
評価指標:障害児(者)の訪問口腔衛生指導を実施する市町村
元気県ぐんま21 |
(参考)健康日本21 |
現状 |
平成22年 |
現状 |
平成22年 |
7市町村 |
35市町村(50%) |
- |
- |